中家堂と中山道と軍配の形





創業から150年続く、軍配の味とかたち。
伝統の製法で郷土の味を守り続けています。

凡そ明治のはじめ頃、数多くの店が軒を並べる中山道武州熊谷宿の一角に、初代 中村藤吉は
菓子舗 中家堂の店をかまえました。
当時から良質な小麦の収穫に恵まれていた熊谷の地で、小麦粉を使用したお菓子をと考えられたのが、瓦せんべいのはじまりです。


更に「ここに何か名物を」と考えた藤吉は、中山道の「中」の字が軍配扇の形に似ていたことから、関東武士の勝運にかけて縁起を担ぎ、軍配のかたちにした瓦せんべいを「軍配」と銘打ち売り出しました。


全国でも数少ない、両面凹凸のある珍しい焼型


中家堂の瓦せんべいの焼型は「両面型」と呼ばれるもので、全国でも数が少ない珍しい焼型になります。両面ともに凹凸があることで煎餅に厚みの違いができ、特に薄い部分はパリパリとした他にはない軽い食感を生み出しています。この食感の違いこそが銘菓軍配の最大の魅力です。


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    おかげさまで、中家堂は中山道熊谷宿に暖簾を掲げて150年を迎えることができました。
    粋な軍配の形は勝ち運を呼ぶ縁起の良い贈り物ものとして、昔も今も多くの方々にご贔屓賜りますことを、心より感謝申し上げます。

    五代目店主敬白

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